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2008年10月22日

ガスカートリッジの選択

徐々に気温も下がり、ガスユーザーには辛い季節になってきましたね。
私も例外ではなく、ガスの選択と本数には気を使います。

ガスカートリッジの選択
私の基本セットです(大4缶、小4缶)
ご存知のとおり、LPガス(液化ガス)はカートリッジの中で気化し、燃焼器具に送られます。
よって、ポンピングやプレヒートなどの面倒な作業を必要としないことから、初心者でも簡単に使える燃料です。
しかしながら、このLPガスの泣き所は低温での気化の低下と気化熱なんです。
難しい説明はここでは止めておきますが、簡単に言うと気温が下がるとパワーが落ちるということです。
この対策としてメーカーさんは数種類のガスを配合することによって補っていますが、低温に強い寒冷地仕様のガスは値段も高いんですね。
使い方を間違えると、危険が生じたり、コスト高で無意味だったりするので、使用者の技量も問われるのところです。

プリムスの場合、小さいのを除いてG、T、W、Uの4種類のカートリッジが発売されています。

まず、Gのノーマルガスですがブタン100%のカートリッジで一番安価ですが、ブタンは気化温度がー0.5度なので氷点下になると実質使用できません。
じゃあ、0度以上あれば使えるのか??ですが、液化ガスが気化する時、周りから熱を吸収し(気化熱)カートリッジ内の温度は更に下がっていきます。
そのため、0度に近くなるにつれどんどん能力は低下していきます。自分自身が寒いなと感じる時期では、ノーマルガスを安定して使うのは難しくなります。

PRIMUS(プリムス) IP-250G ノーマルガス
PRIMUS(プリムス) IP-250G ノーマルガス








PRIMUS(プリムス) IP-500G ノーマルガス
PRIMUS(プリムス) IP-500G ノーマルガス









次に、Tのハイパワーガスですが、プロパン30%のプロパン配合に加え、カートリッジの内側に特殊繊維を張り巡らせた気化促進機構を備えています。
プロパンの気化温度は―42度なので氷点下でも使用できますが、ここで注意が必要なのは氷点下ではカートリッジ中のプロパンのみが気化し、ブタンは残ってしまいます。
極端な話、氷点下では内容量の30%しか使えないということです。
じゃあ、このカートリッジの一番得意とすること、それは比較的暖かい気温で高出力を安定して出せるということです。
あるショップでは、冬はTガスがいいですよと進められたことがありますが、全く間違いではないのですが、氷点下での使用は勿体無いような気もします。

PRIMUS(プリムス) IP-250T ハイパワーガス
PRIMUS(プリムス) IP-250T ハイパワーガス







PRIMUS(プリムス) IP-500Tハイパワーガス
PRIMUS(プリムス) IP-500Tハイパワーガス










じゃあ、冬は何を使えばいいのか?まあ、残りの2種類なのですが

Wのスーパーガス、Wは多分ウィンターの意味だと思いますが、プロパン28%に加え、気化温度―11度のイソブタンが36%配合されています。
この配合率だと、氷点下でも長時間の使用が可能かと思います。
あいにく、そんな寒いときにキャンプをしない私は氷点下で使い切ったことはありません。
最近取扱店が減ったり、WEB上でも250カートリッジがなくなったりと、廃盤か?なんて心配だったりします。
年中安定して使え、頼りになるんですが(^^;

PRIMUS(プリムス) IP-500W スーパーガス
PRIMUS(プリムス) IP-500W スーパーガス









Wでも能力的に不安のある極寒での使用にはプリムス最強のU・ウルトラガスがあります。
プロパンとイソブタンのみの配合で、Tガスに採用されている気化促進機構も搭載されており、氷点下でも比較的安定して使うことが出来ます。
ただし、非常に高圧なため20度以上の環境で使うと、器具によっては正常に燃焼しない場合もあり、危険です。

PRIMUS(プリムス) ウルトラガス
PRIMUS(プリムス) ウルトラガス









ここまで、気温に対するガスの特徴を書きましたが、全ての面でイソブタン、プロパンが勝っているわけではなく、同じ体積ならブタンの方が熱量は大きいんです。
無理にハイパワーで使わず、ノーマルガスを適度な出力で使うことで、経済的にもやさしいキャンプができると思います。






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この記事へのコメント
もうボチボチガス物は厳しい季節ですね。
先日の西山はまだTガスorSP金缶で問題なしでしたが・・・我が家はそろそろ液燃にバトンタッチです。
しかも最近ガスもお高い商品になってしまいました。
来期のガス物・・・出番があるのか心配でなりません。
Posted by D隊長 at 2008年10月22日 22:19
ありがとうございます♪♪
大変勉強になりました!!(嬉)

500T缶内側の特殊繊維(厚紙!?)なんですけど。。。今のは作りがショボいですよ~(泣)

充填元が日本瓦斯だった頃は、内部フルカバーだったから効きそうでした。

内部見たさに時々ブッタ切ってます(爆)
Posted by らいと at 2008年10月22日 22:29
D隊長

うちの場合、うまくガスと付き合っていくしかないので(^^;
そうしてもパワーが必要な場合だけ高価なガスを使ってます(^^)
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月22日 23:54
らいとさん

厚紙・・・を思い浮かべながら、特殊繊維・・と打ってました(爆)
せめて、もっと缶にピッタリくっつけて欲しいですよね(^^;
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月22日 23:58
なるほど,「黄缶」は4部構成になってるんですね,勉強になります(^^)

うちはCBなんで,「通常用」・「寒期用」の2種類しか選択枝がないですが,出来るだけ「通常用」で引っ張るようにしています。
単価が3倍ぐらい違いますんで・・・(^^;
Posted by 寅海苔 at 2008年10月23日 12:35
こんにちは~

ガスの内容、非常によく分かりました。なるほど~って感じです。

最近、ファミリーキャンプになったので、ガスタイプが必ず組み込んであります。それまでは液燃ばっかりだったのですが・・・。

今年は冬キャンもやる予定なのでTPOに併せて使っていきたいと思います^^
Posted by naga at 2008年10月23日 19:43
ウチはカセットガスでして。

同じようなというのかそれ以上の悩みを抱えながらキャンプをしております。
Posted by Ryoma at 2008年10月23日 20:07
勉強になりました(笑)

最近、ガス道具といえばJetboilしか使っていませんが純正のガス缶って4seasonしか書いてないけどPrimusのT缶相当なのかな?

ちなみに純正が無いときは110のT缶を使用しています。確かJetboilの燃焼機関ってP-121なので。。。
Posted by オカちゃん at 2008年10月23日 23:18
寅海苔さん

CB缶はあまり高圧に耐えられないせいか、プロパンのこう配合がないですよね。
でも、CB缶の器具はパワーブースター付が増えてきましたね(^^)
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月23日 23:38
nagaさん

もっとユーザーが、配合によって使い分けできるように、配合率を記載してくれれば名と思います。
私も昔、C社のWG器具使ってたころがありますが、扱いが大変だったのでやめました(^^;
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月23日 23:42
Ryomaさん

CB缶は寒くなるとキツいものがありますよね。
とくにRyomaさんが使ってたイワタニの大型ランタンなんかは、すぐに缶が冷えてしまいそう(--;
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月23日 23:46
オカちゃん

JETBOILのガスは缶にイソブタン/プロパンの表記があるので、プリムスの110缶より寒冷地向きですよ。
ちなみにプリムスはT缶と同じ配合でプロパン30のブタン70で厚紙無しです(爆)
純正ガスでガンガンいってください!!
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月23日 23:57
p-time の名の通りの詳細なレポですね。メーカーの方より詳しそうだ・・。

我が家もカセットガスが中心なので色々苦心しております。現在、ペットボトル用のアルミケースと使い捨てカイロの組み合わせでボンベを暖める研究中です。
Posted by mahnianmahnian at 2008年10月24日 00:03
mahnianさん

メーカーの方より詳しい打なんて・・けっしてありません(^^;
私自身、メーカーのデータやネット上の資料、そして自分の経験から使い方を模索してますから。

ガスはしょせん暖めるしかないんですよね(^^;
Posted by いたさんいたさん at 2008年10月24日 00:21
ちょっと質問してもいいでしょうか。
イワタニプリムスのホームページにはガスカートリッジには風防(ウィンドスクリーン)を使うなって書いてあるんですけどOD缶のストーブには使わないほうがいいんでしょうか。
Posted by 野寺坊 at 2015年12月18日 22:37
野寺坊さん

ガスは基本的にガス缶が加熱されるような使い方をすると、中の圧力が上がり、爆発すつ危険性があります。
風防で囲むことは、カートリッジが加熱する一つの要因です。

分離式であれば、バーナー部だけを風防で囲み、カートリッジは風防の外に配置します。

どうしても直結式で風防を使う場合は、囲みこむようにするのではなく、風上側だけに配置し熱が溜まらないようにするといいでしょう。
Posted by いたさんいたさん at 2015年12月19日 02:00
なるほど、よくわかりました。
ありがとうございました。
Posted by 野寺坊 at 2015年12月19日 10:00
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